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JAグループ愛知

 JAグループ愛知では、組合員の農業経営の改善、くらしの向上、そして、地域農業の発展のため、総合的に事業を行っています。農家への技術指導や経営指導、産地ごとに協同して農畜産物を販売する共同選果・共同販売、肥料・農薬などの資材の共同購入、新鮮な農畜産物を売る農産物直売所(産直)の運営、金融・共済の事業、病院の運営、高齢者福祉活動など様々です。JAグループ愛知は、19JAと4連合会、1中央会で構成されています。それぞれの組織が組合員と地域農業のために事業活動を行っています。

JAとは

 JAとは、「Japan Agricultural Cooperatives」の略で、農業協同組合の愛称として使用しています。JAは、農業に従事する人たちの協同組合で、よりよい農業経営やくらしを目指して、1人の農家ではできないことをみんなで協力し、力を合わせて実現していくことを目的としています。そのためJAは「相互扶助(そうごふじょ)の精神」に基づき活動しています。
 協同組合は、基本的な考え方や組織の運営において、株式会社とは大きく違っています。協同組合では、組合員が事業の利用者であり、同時に組合の運営者であり出資者であることが特徴です。組合員の、組合員による、組合員のための組織、これが協同組合の基本的性格です。

協同組合と株式会社の違い

協同組合 株式会社
目的 組合員の生産と生活を守り向上させる
<非営利目的>
利潤の追求
<営利目的>
組織者 農業者、漁業者、森林所有者、勤労者、消費者、
中小規模の事業者など
<組合員>
投資家、法人
<株主>
事業

利用者
事業は根拠法で限定
事業利用を通じた組合員へのサービス
利用者は基本的に組合員
事業は限定されない
利益分の分配を通じた株主へのサービス
利用者は不特定多数の顧客
運営者 組合員(その代表者) 株主代理人としての専門経営者
運営方法 1人1票制 1株1票制

JA綱領

 JA綱領は、1995年にICA(国際協同組合同盟)により示された協同組合新原則を踏まえ、1997年の第21回JA全国大会で定められました。そこにはJAのあるべき姿が示されており、JAグループが果たすべき社会的な役割について組合員・役職員が共通の認識を持ち、JA運動を展開していきます。

JA綱領 ―わたしたちJAのめざすもの―

 わたしたちJAの組合員・役職員は、協同組合運動の基本的な定義・価値・原則(自主、自立、参加、民主的運営、公正、連帯等)に基づき行動します。そして、地球的視野に立って環境変化を見通し、組織・事業・経営の革新をはかります。さらに、地域・全国・世界の協同組合の仲間と連携し、より民主的で公正な社会の実現に努めます。このため、わたしたちは次のことを通じ、農業と地域社会に根ざした組織としての社会的役割を誠実に果たします。

わたしたちは

 地域の農業を振興し、わが国の食と緑と水を守ろう。
 環境・文化・福祉への貢献を通じて、安心して暮らせる豊かな地域社会を築こう。
 JAへの積極的な参加と連帯によって、協同の成果を実現しよう。
 自主・自立と民主的運営の基本に立ち、JAを健全に経営し信頼を高めよう。
 協同の理念を学び実践を通じて、共に生きがいを追求しよう。

第16回愛知県JA大会決議

 JAグループ愛知は、「協同の力できりひらく持続可能な地域農業・JAのみらい」をテーマに、令和3年11月、第16回愛知県JA大会を開催しました。
 今大会は、「農業」、「くらし・組織」、「JA経営」の3つの観点で設定した10年後の目指す姿の実現に向け、令和4年度から令和6年度にかけて取り組む基本方向を決議しました。

詳細はこちら(第16回愛知県JA大会資料)

会長挨拶

長谷川浩敏会長
長谷川浩敏会長

 JAの組合員をはじめ、愛知県民の皆さまには、日ごろからJAグループ愛知の活動・事業に格別なご支援・ご理解を賜り、厚く御礼申し上げます。

 JAは、農業を営む正組合員と、農業を応援する准組合員による協同組合として、一人でできないことをみんなで協同し、力を合わせて実現していく「相互扶助の精神」で運営しております。そして、食と農を基軸とした、よりよい地域づくりを目指しております。

 現在、JAグループ愛知では、19JAと4連合会・1中央会が、中部地区最大、全国有数の農業県である愛知県の組合員と地域農業、地域社会のために事業・活動を行っております。地域農業とくらしを守るというJA本来の役割を発揮するため、JAグループ愛知は、以下の3つの観点から取り組んでおります。

 まず第1に、農家所得の向上と地域農業の持続的な発展のために、自己改革に取り組んでおります。今、本県農業は新型コロナウイルス感染症に伴う消費低迷の影響が続く中、農畜産物の販売が大変厳しい状況となっております。新型コロナウイルス感染症の影響の長期化を見据え、農業者の経営継続にかかる更なる支援を、引き続き国および県に要請するとともに、JAグループ愛知としての対策を講じていく所存です。そのためにも我々は、不断の自己改革を、組織一丸となって着実に進めて参ります。

 第2に組合員・利用者が安心して暮らせる地域づくりに取り組んでおります。JAは総合事業を通じて、地域のインフラとしての機能を担っております。今後も、組合員・利用者の生活を支え、その願いを実現するため、地域特性に応じた事業・活動・相談の融合によるくらしの支援に取り組んで参ります。

 第3に組合員の営農と生活を支えるJA経営基盤の確立に向けて取り組んでおります。我々JAがその役割を担っていくためには、安定した経営が不可欠であります。経営を総点検して、組合員のご理解とご協力のもとで、経営効率化と新たな成長基盤を築き、将来にわたり持続可能なJA経営基盤の確立・強化に取り組んで参ります。

 協同の精神に立ち、地域農業とくらしを守り、地域と共に発展していくことがJAの最大の使命と考えております。今後とも地域の皆さまにJAグループ愛知の取り組みにご理解いただくとともに、ご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。